2019年のアーカイブ

前回真っ二つになったフレームは何とか修復できました。
どっちが真っ二つだったでしょうか。外した方にはお仕置きにオカマジョーの投げキッスです。当たった方にはご褒美にオカマジョーの投げキッスを。どっちも一緒やんけ!

車軸関連のパーツを塗装。
前回と同じくファントムグレーという色で塗っています。この色は黒つぶれでディテールを殺すことがないのでお気に入りです。

回転軸にはコレを。
直径0.9mmのこびょうという小さな釘です。鉄製なのでサビないようにクリアスプレーでコーティングしましたが、ちゃんとサビ止めになってるのかはよくわかってません。

まずはホイールの組み立てから。
こびょうをカットしてホイールのパーツに押し込みます。1円玉と比べるとだいぶ細かい作業です。

ホイール12個。
なんか手持ちガスバーナーみたいな感じがします。あぶりサーモンが作り放題ですな。後ろにはステア無しのマルチトレーラーが写っています。

続いて車軸の組み立て。
サスパーツにホイールを組み付け、さらにステアロッドを組み付けます。細かい作業でウキーとなりそうですが、無理するとまたパーツを壊してウギャーとなるので気をつけましょう、そうしましょう。

検討をしただけだったハズのステア化。気が付いたらパーツをランナーにまとめて出力依頼をしてしまいました。

今回は国内の業者さんに出力を依頼しました。前回の海外業者さんと比べて出力代金は少し高くなりますが、輸送日数が短くてよかったです。

出力品がこちら。熱湯風呂に入れるためにざっくりと分割し、すでにサフを吹きました。小さなパーツは余剰バーツを含めて多めに出力しています。

車軸パーツ。サスのキャップとエアブレーキのキャップは今回も別パーツ化しています。

ステアパーツとホイール。ステアパーツは斜めの部分がありますが、うまく出力されているようです。ホイールも金属シャフトの径が小さくなったので再度出力です。

フレーム。ステアしないVer.1とシルエットは同じですが、中央上下の穴の形状が異なっています。

ステアロッドとリンクバー。今回いつものアクリルに加えてナイロン素材でも試験的に出力してみました。ナイロンは表面の仕上がりがザラザラで寸法精度も少し落ちるのですが、出力コストがアクリルの約半額と非常に魅力的です。

前回塗り分けに苦労したシルバーパーツは別パーツ化してやりました。
これならば塗料がはみ出てウギャー!とかなりません。わたくしの勝利です。ふはははは。

ウギャー!水洗い後にブンブン振り回してたら机に当てちゃってフレームが真っ二つ!!
わ、わたくしの敗北です。とほほほほ。
これから数日間のふて寝に入ります。起こさないでください...。

先日無事に完成したマルチトレーラー。お祝いのカツ丼も完食して大満足のワタクシであります。

マルチトレーラーは3Dプリントでどこまで造り込めるか不明点があったのでステアなしとしておりました。

その車軸パーツがこちら。タイヤ回転以外の可動部は無しで、左右のホイールを黒いシャフトが突き抜ける構造です。フレームに納めた際にシャフトの遊びでパーツがカタカタ上下動することで、なんちゃってサスをかろうじて実現しています。

ここで、......知欠ジョーよ.........ステアを......ステアを.........実現するのです.........ほわんほわんほわ〜ん。という夢のお告げがあったかはともかく、ステア化をしてみたいという欲求が押されられず、思わず検討を行ってしまいました。反省はしていません。

いざ、この車軸パーツのステア化をCGソフトでモデリングです。構造としては一般的な模型と同様にステアロッド(水色)でサイドパーツ(緑色)を動かす形です。軸には金属ピンを使うことを考えています。パーツが小さいのであちこち補強のリブを入れたりしてます。

そして6軸分を並べたのがこちら。ここまではまだ順調に検討できました。
問題はこの6軸をどうやってリンクして動かすかです。

と言うのもリンク機構を埋め込むためのフレーム中央の穴スペースが超狭いのです。幅12mm、高さ4.5mmしかありません。ぐはぁ。さらにフレームは前後に分離するので、リンク機構も分離できねばなりません。うぎょぅ。しかも前後のフレームをつなぐジョイント部ではもっと狭い幅9mm、高さ3.5mmです。でひぃ。

脳みそを絞った結果がこちら。出来てみるとなんか普通な形なんですが、白と黄色のリンクバーを設けました。ドリンクバーとは違いますので、いろんなジュースを混ぜて得体の知れない味と色の飲み物を生み出すのはやめましょう。

上から。CGの醍醐味、半透明表示です。リンクバーが左右にスイングすることで各軸のステアが連動します。後ろの車軸がより大きくステアするようになっています。

後方から。狭い中で十分にリンクバーがスイングできて、なおかつ前後がジョイントができるようにと、形状はかなり試行錯誤して考えました。

そして、なんちゃってサスの実現も難問です。ステア機能があるわリンクバーがあるわでシャフトが通せないので、車軸パーツにラッチ(水色)を設ける構造にしました。フレーム側のラッチ受け穴を大きめにしとくことで車軸パーツがカタカタ上下動します。

おまけとして、フレーム中央のシルバーの形状を変えました。実は実機は幅2.99m版と3.2m版があり、シルバーの形が違います。模型化したのは3.2m版なのですが、シルバーはカックイイと思った2.99m版の形にしれっとしていました。これを今回は本来の3.2m版の形に戻すことにしました。
また、テールライト類(水色)は紙パーツの貼り付けでは仕上がりがイマイチだったので、別パーツとしてモデリングしました。

こうしてみるとリンクバーやなんちゃってサスの構造がなんか無理やりですね〜。これらのギミックをうまく実現できるのでしょうか?できたとして全体がまとまりのあるスムーズな動きをしてくれるのでしょうか??サッパリわかりません!!

トラックフェスティバル2019を公開しました。


マルチトレーラーに続いて計24枚の画像で張り切って公開しました。
じっくりとご覧くださいませ。

ついに完成画像の公開、「3Dプリント」のカテゴリーを新設しまして、マルチトレーラーを公開しました。


今回は一挙2ページ、画像も計24枚と張り切って公開しました。
ごゆるりとご覧くださいませ。

車軸フレームの中央モールドは無事にスプレーによるシルバー塗装が終わり、なんとか綺麗になりました。
てか、ここも赤塗装の前にシルバーをスプレーしとけば楽だったんじゃ?段取り悪いですね~。

最後にタイヤの製作です。
素材はペパクラ16輪の時と同じく金属ワッシャー。ただし一回り小さい外径16mmのものを使っています。なんと175個入りですぞ。これが全部500円玉だったらカツ丼が121杯食えますぞ(1カツ丼=800円)。

ペパクラ16輪の時は1輪あたり3枚重ねでしたが、今回のは厚みが薄いので4枚重ね。スペアタイヤも含めて26輪分=104枚を接着です。大変です。なので作業時間短縮のために「対衝撃瞬間接着剤」てのを使ってみました。これなら丈夫に素早く接着できるじゃろうて。

で、そのあと黒塗装まで行ったんですが、乾かし中に台から全部丸ごと落としちゃったら半数がこのようにパックリと。
なして、わては「対衝撃瞬間接着剤」はんを信じとりましたのに。なして、なして...。

仕方ないんで金属用接着剤に変えて泣きながら再接着です。
わては、わてはこれから「金属用接着剤」はんと生きていくどす。と、心に強く誓いつつ黒塗装+つや消しクリアで仕上げました。

サスパーツ。
普通の黒で塗装しちゃうと苦労してモデリングしたディテールが見えなくなっちゃうので、ガンプラの関節用の「ファントムグレー」という色で塗装しました。これは半ツヤのダークグレイでして、ディテールがいい感じに出てます。

サスパーツ本体に小パーツを組み付け完了。一円玉との比較です。
今回はアクリル素材でどこまで細かく造形できるか不明な点もあったのでステアなしとしました。

6軸分のパーツ。
ぱっと見タイヤがワッシャーだとはわからない良い出来ではないかと自画自賛です。車軸のシャフトはφ2.0mmのステンレス棒を黒塗装。これがめっちゃ硬くて切断するのが大変でした。このためにわざわざ新しいペンチを買いに行きましたわい。

さあ、紆余曲折を経て、ここに全パーツが揃いました。ブラボーブラボー。
いよいよ最終の組み立てに入りますです。

ただし間違ってグースネックをこの向きにしちゃうと今までの苦労がだいなしになりますので、十分に注意しながら組み立てましょう、そうしましょう。

ふて寝してたら妖精さんが夜中にシルバーのはみ出しを直してくれました。よかったよかった。ですがペンの跡がこのようなムラムラに。
「気分もムラムラぢゃ」
うわっ、しょーもないオヤジギャクを言いにハカセジョーが出てきた。

プシュッ!ハカセジョーに麻酔銃を打ち込んで黙らせたあとで、グースネックとフロアを重ね塗りのためにマスキング。
グースネックのマスキングがすんげ~大変でした。アオリの部分を残して全体を包む必要がありました。

これって赤の前にシルバー塗っとけば、マスキング超簡単だったんでは?
後悔しつつ、立体部分に塗るのでここはスプレーでシルバー塗装。ムラなく塗れました。ちょっとはみ出してるところがありますが、気にせずにまいりましょう#気にしろよ。

裏面。
実機はシリンダの伸縮でグースネックが前後におじぎをするんですが、今回は強度優先で動きなしの一体成型にしました。シリンダは飾りです。えらい人にはわからんのですよ。
代わりにカプラのアダプタにボルトを仕込み、アダプタを回すことで上下に高さ調整ができる仕組みを考えました。

フロア
赤黒に塗り分けられていい感じ。サイドにはフックパーツが付きます。
奥のパーツにあるグレーの帯部分は、フロア伸縮時の引き出し量の目安です。掃除機のコードの赤いテープと同じシステムです。ハイテクです。

裏面
サフだけの時と違って、なんかすげ~かっこよくなってません?色って大切なのね。

車軸フレームのシルバーは結局スプレー塗装でやり直すことにしました。
マスキングしてマジックのシルバーをやすりの親父で削り落とし中。今度はうまくスプレー塗装できるかしら。

実はシルバーだけでなく、赤塗装も仕上げのクリア塗装もあちこちやり直ししてて手戻りが多くて時間かかってます。やっぱり塗装苦手ですわ~。誰か代わりにやってください。

タミヤスプレーで赤塗装を行いました。ブシュ〜。
どのメーカーの建機模型も赤は「真っ赤」ではなくて一段暗い赤です。なぜなんじゃろう。グレーのサフの上に直接吹くとちょうど良い一段暗い赤になりますです。

横から。
通常の赤ではなくメタリックなラメの入ったマイカレッドと言う色を選びました。一味違うアタクシを小粋に演出します。実はペパクラ16輪もこの色です。
サイドにラメが見えてます。いいですね〜。アオリの部分は後でシルバーで塗り分けます。

フロア。
ここもきれいに塗れました。中央部分は黒で塗り分けます。ちなみに赤塗装したやつを庭で乾かしてるとアリが寄ってくるんですが、フェロモンでも出てるんじゃろうか。

車軸フレーム。
中央のモールドをシルバーに塗り分けます。

この中央の塗り分けにシルバーのマジックを使ってみようかなと。これならマスキングとか面倒なことをしないでお手軽に行けるんちゃうかなと。

すんません、行けませんでした。
うまくいったところもあるんですが、思いっきりはみ出しました。最初はちょびっとはみ出ただけだったのに、なんとかしようとこねくり回してたらこんなことに。どどどうしましょ。

今更ながらマスキングとかしてあ〜したりこ〜したり。なんか訳わからんことになってる〜。うひぃ。
こうなったらもうあれを出すしかない。そう、知欠ジョー家に古くから伝わる、泣く子もだまる必殺の秘技、「ふて寝」だッ!

では表面処理としてヤスリ掛けを行っていきます。
ここで登場するのがこちらの「やすりの親父」。
マニアックなネーミング&イラストが実に私好みです。

白いプラ板の上下にスポンジが貼ってあり、スポンジの表面が紙ヤスリ状になっています。
硬いプラ板が当て木の代わりになって面出しが簡単で、また水磨きもできて非常に長持ちします。
これ1本で全パーツを磨くことができました。超オススメ。

やすりの親父を使ってシャカシャカと水磨きをしていきます。「三角やすりの兄貴」とか「丸やすりの叔父貴」も出して欲しいな〜とか思いながら。
積層痕がコリコリ削れてます。

処理を終えたフロア。
中央にある幅広のトレイは紙でパーツを造って貼り付けました。ここだけペパクラです。

横から。
外側パーツのサイドにはフックが並ぶのですが、オーバーハング内にあるので思い切りザラザラになって処理が大変そうです。なのでフックは別パーツにして後で貼り付けるようにしました。

裏面はこんな感じ。
オイルとサポート材を抜くために、要所要所に穴を開ける必要があります。なのでこんなスカスカ状態です。
パーツの体積は出力コストに直結しますので、穴を開ければ体積が減ってコスト減にも貢献します。しかしあまり穴が多いと今度はパーツが歪んできますので、さじ加減が難しいところです。

グースネックも磨きました。
こちらも凹面など届かないところは磨かないでそのままにしています。

サイド。
首部分に出ていたサポート痕を磨くのは大変でしたが、なんとかなりました。

車軸フレーム。2個あります。
中央部のモールド、小さな穴、点検ハッチのネジ穴など、細かいところもバッチリ出力されてます。いいですね〜。
先端の接合ジョイント部分はユルユルだったので接着剤を盛っています。やっつけ仕事ですねぇ。

こちらもサイドはザラザラ。
最終的にサスパーツで見えにくくなるので、ここも磨かずにいきましょう。NOT手抜きYES効率化です。はい。

どこを磨くか・磨かないかの線引きは仕上がりにも直結するのでちょっと悩ましい問題です。
さて次は苦手な塗装ナリ。どうなるナリか?わからないナリ。やわらかイナリ。

全体にサフを吹きまして、細部の構造がわかるようになりました。ここで3Dプリントならではの要修正点が見えてきました。

3Dプリントの素材と出力方式によりますが、今回のアクリルでは積層痕と呼ばれるシマシマ模様がパーツの表面に現れます。積層痕は垂直面に強く出て、上下面にも出ます。結局全部の面に出るんかい。

グースネックの上面。
見事にシマシマが出てますね〜。シマシマのピッチは0.3mmぐらいですかな?かなり細かいピッチです。

フロアの上面。
ここも出てます。上面は平面なので紙やすりで削れば良いのですが、内側に並んでる小さなフィンの部分は削るのが難しいです。中途半端に削るとかえって目立ちそうなので、ここはそのままにしておこうと思います。

サスのCAD図面。
シマシマは斜めの部分にも強く出るので、このパーツでは赤で示した部分(ステアロッド・サスシリンダのキャップ・ブレーキタンクのキャップ)が危ないです。斜め面は表面処理が大変ですし、ステアロッドは位置的に完全には磨けません。

なのでこれらの部分は別パーツにして行儀よく並べます。
こうすることでシマシマの量を抑えられ、表面処理もしやすくなります。

もうひとつ悩ましい点が。
パーツの凸モールドの下やオーバーハングの下にはサポート材というロウのようなものが出力されます。サポート材自体は業者さんで取り除かれるんですが、その痕がザラザラになって表面に残ります(サポート痕)。

グースネックの側面。
矢印のところにサポート痕がビャ〜ッと出てます。ここはサポート痕を見越してパーツ形状を工夫したのですが、なんと出力時にパーツを上下逆さまにされてしまい、予想外の形でサポート痕が出てしまいました。こうなるとサポート痕のあるところとないところを均一に磨くのが大変です。
またアオリのところには積層痕のシマシマが縦横に出てますね。

車軸フレームの前面。
前面はリブのためにオーバーハングになってるので、全体的にサポート痕が出てます。こういう奥まったところは表面のアクリルが粉になって付いてる状態なので、歯ブラシで粉を落とす必要があります。

ホイール。
凸モールドがぐるっと1周しているため、下半分がもうザッラザラ。ここも歯ブラシですね。

このように3Dプリントでは表面処理が必要になってきます。
手間はかかりますが、地道に処理をしてまいりましょう。


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