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全体にサフを吹きまして、細部の構造がわかるようになりました。ここで3Dプリントならではの要修正点が見えてきました。

3Dプリントの素材と出力方式によりますが、今回のアクリルでは積層痕と呼ばれるシマシマ模様がパーツの表面に現れます。積層痕は垂直面に強く出て、上下面にも出ます。結局全部の面に出るんかい。

グースネックの上面。
見事にシマシマが出てますね〜。シマシマのピッチは0.3mmぐらいですかな?かなり細かいピッチです。

フロアの上面。
ここも出てます。上面は平面なので紙やすりで削れば良いのですが、内側に並んでる小さなフィンの部分は削るのが難しいです。中途半端に削るとかえって目立ちそうなので、ここはそのままにしておこうと思います。

サスのCAD図面。
シマシマは斜めの部分にも強く出るので、このパーツでは赤で示した部分(ステアロッド・サスシリンダのキャップ・ブレーキタンクのキャップ)が危ないです。斜め面は表面処理が大変ですし、ステアロッドは位置的に完全には磨けません。

なのでこれらの部分は別パーツにして行儀よく並べます。
こうすることでシマシマの量を抑えられ、表面処理もしやすくなります。

もうひとつ悩ましい点が。
パーツの凸モールドの下やオーバーハングの下にはサポート材というロウのようなものが出力されます。サポート材自体は業者さんで取り除かれるんですが、その痕がザラザラになって表面に残ります(サポート痕)。

グースネックの側面。
矢印のところにサポート痕がビャ〜ッと出てます。ここはサポート痕を見越してパーツ形状を工夫したのですが、なんと出力時にパーツを上下逆さまにされてしまい、予想外の形でサポート痕が出てしまいました。こうなるとサポート痕のあるところとないところを均一に磨くのが大変です。
またアオリのところには積層痕のシマシマが縦横に出てますね。

車軸フレームの前面。
前面はリブのためにオーバーハングになってるので、全体的にサポート痕が出てます。こういう奥まったところは表面のアクリルが粉になって付いてる状態なので、歯ブラシで粉を落とす必要があります。

ホイール。
凸モールドがぐるっと1周しているため、下半分がもうザッラザラ。ここも歯ブラシですね。

このように3Dプリントでは表面処理が必要になってきます。
手間はかかりますが、地道に処理をしてまいりましょう。


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