プラモページでご紹介している
kibriのモデルですが、
「どのモデルがどのくらい難しいか?」というご質問をいくつか頂いたので、
各モデルの難易度を数字で表す比較表を作ってみました。
ワイパーを除いて無塗装状態での比較です。
#塗装は色数と塗装方法により難易度が大きく変動するため。
主観がてんこ盛りで入ってますので、まあ目安程度にしてくださいませ。
 
まずは比較項目と数値化の説明です。
数値は取説&モデルからの生データですが、指数は思い切り私の主観です。
数値にしても何に着目するかで結果が違ってきます。
数字のマジックとはこの事ですね。#←違います。
| 項目説明 | 
| 
| 数値(n) | 指数 | 説明 |  
| 生の数値 | 重み付けの計算式 |  
|  |  
| 総パーツ数 | n*0.2 | ・モデルを構成する全てのパーツの合計数当然パーツが多い方が難易度が上がります。
 |  
| 総組数 | n*0.2 | ・組み立て前にパーツがつながっている組の総数kibriは パーツごとではなく この組ごとに
 番号が打たれているので、組が多くなると
 パーツを探すのが困難になります。
 |  
| 異色同組数 | n*2 | ・同じ組で色違いの物の数これにはまると事件簿2みたいになります(;_;)。
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| 接着不要箇所数 | -(n*0.4) | ・パーツをはめ込むだけの箇所(車輪以外)接着剤が不要だと組み立てが簡単になるので、
 マイナス値にしています。
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|  |  
| 総タイヤ数 | n*0.3 | ・単純にタイヤ数の合計値タイヤ数が増えても単純作業の繰り返しなので
 重み付けは控えめにしました。
 作業のストレス度はうなぎ登りですが(^^;。
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| 総車軸数 | n*0.3 | ・車軸の合計値タイヤがシングルかダブルかで難易度が異なる
 訳ですが、良い計算式を思いつかなかったので
 車軸数で計算してます。
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| ワイパー色塗り数 | n*2 | ・黒く色塗りをしたワイパーの数ワイパーが黒だとリアル感がぐっと増すので、
 ワイパーだけは塗るようにしてます。
 細かい部分なので重み付けを増やしています。
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|  |  
| ドラム数 | n^2 | ・ワイヤードラムの数(クレーンのみ)難易度がドラム数の2乗に比例する気がします。
 |  
| シーブ巻き数 | n巻^2*m箇所 | ・ワイヤーをシーブに巻く回数(クレーンのみ)ここも2乗に比例する気がします。
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| デカール数 | n*1 | ・デカールの枚数デカールは大きさに関係なく余白の切り取りに
 労力を使います。
 デカール未のモデルもあるので現在は空欄です。
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| 取替えパーツ数 | -(n*0.5) | ・完成後に取り替え式になっているパーツの数取り替え式は楽になるのでマイナス値です。
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| 気遣い数 | n^3 | ・完成後に気をつかう度数(^^;例えばブームを伸ばす時はフックのワイヤーを
 緩める必要があるように、動かす際に他の部分も
 調整しなければならない場所の数です。
 気をつかう上に、ヘタするとモデルを壊して
 しまうので3乗に比例させています。
 |  
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| 総合難易度 | Σ | 上記の指数を全て合計した値が最終的な難易度になります。んが、難易度100が難易度50の2倍難しい等という
 明確な関係ではありませんのでご注意を。
 「数値が大きい方が
だいたい難しいぞ」という
 ビミョ〜な関係です(^^;。
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クレーン編
 比較として、フジミ模型から出ている 1/24の日産マーチ
(ラジコンページに脇役でちょこっと出てます)も載せています。
#スケールもモデルの構成も違うので、直接比較はできないとは思いますが。
パーツ数などに数え間違ひがあるかも知れませんが、ま、誤差の範囲と言うことで(^^;。
| 
| モデル名 | 総合 難易度
 | 総パーツ数 | 総組数 | 異色同組数 | 接着不要箇所数 | 総タイヤ数 | 総車軸数 | ワイパー色塗り数 | ドラム数 | シーブ巻き数 | デカール数 | 取替えパーツ数 | 気遣い数 |  |  
|  |  
| マーチ (比較用)
 | 14.2 | 68 13.6 | 8 1.6 | 0 0 | 7 -2.8 | 4 1.2 | 2 0.6 | 0 0 | 0 0 | 0 0 | 0 0 | 0 0 | 0 0 | 数値 指数 |  
|  |  
| LTM1800 | 387.6 | 357 71.4 | 93 18.6 | 1 2 | 125 -50 | 24 7.2 | 8 2.4 | 2 4 | 4 16 | 6巻*3+8
 116 | 0 0 | 32 -16 | 6 216 |  |  
|  |  
| LG1800 | 341.0 | 345 69 | 105 21 | 4 8 | 104 -41.6 | 24 7.2 | 8 2.4 | 5 10 | 4 16 | 11巻+6巻*2
 +8
 201 | 0 0 | 32 -16 | 4 64 |  |  
|  |  
| LTM1160/2 | 18.8 | 109 21.8 | 22 4.4 | 0 0 | 31 -12.4 | 10 3 | 5 1.5 | 0 0 | 1 1 | 2 4 | 0 0 | 9 9 | 0 0 |  |  
|  |  
| LT1120 | 58.6 | 154 30.8 | 28 5.6 | 2 4 | 31 -12.4 | 16 4.8 | 6 1.8 | 3 6 | 1 1 | 3 9 | 0 0 | 0 0 | 2 8 |  |  
|  |  
| LTM1400 本体
 | 41.0 | 150 30 | 35 7 | 0 0 | 58 -23.2 | 16 4.8 | 8 2.4 | 5 10 | 2 4 | 3 9 | 0 0 | 8 -4 | 1 1 |  |  
|  |  
| SARENS AK850-1
 | 506.6 | 526 105.2 | 78 15.6 | 4 8 | 128 -51.2 | 20 6 | 10 3 | 0 0 | 4 16 | 5巻*2+6+3+5+6,
 +4巻*2
 188 | 0 0 | 0 0 | 6 216 |  |  | 
ちょっと強引に数値を合わせ込んだ気がしないでもないですが(^^;、
やはりジブ&デリックブーム付きだしシーブの多重巻きだしと複雑な
LTM1800とLG1800が文字通り桁違いの難易度となりました。
また、LT1120がパーツ数と気遣い数が多く、接着不要箇所が少ないことから
LTM1400よりも難易度が上になっています。これは実際の組み立て時も感じていました。
LTM1160/2はブーム取り替え式なのでダントツに難易度低いです。
SARENSのAK850-1も計算しました(01.03.31)。怒濤の難易度です。
計算しないほうが精神衛生上良かったかも知れません。
 
トレーラー編
VATのトラクタ単体の値も出してみました。
| 
| モデル名 | 総合 難易度
 | 総パーツ数 | 総組数 | 異色同組数 | 接着不要箇所数 | 総タイヤ数 | 総車軸数 | ワイパー色塗り数 | デカール数 | 取替えパーツ数 | 気遣い数 |  |  
|  |  
| マーチ (比較用)
 | 14.2 | 68 13.6 | 8 1.6 | 0 0 | 7 -2.8 | 4 1.2 | 2 0.6 | 0 0 | 0 0 | 0 0 | 0 0 | 数値 指数 |  
|  |  
| VAT トラクタ単体
 | 33.6 | 91 18.2 | 17 3.4 | 1 2 | 2 -0.8 | 12 3.6 | 4 1.2 | 3 6 | 0 0 | 0 0 | 0 0 |  |  
|  |  
| VAT全体 | 105.0 | 324 64.8 | 39 7.8 | 1 2 | 26 -10.4 | 92 27.6 | 24 7.2 | 3 6 | 0 0 | 0 0 | 0 0 |  |  
|  |  
| 4トレーラー A
 | 47.2 | 130 26 | 19 3.8 | 1 2 | 5 -2 | 30 9 | 8 2.4 | 3 6 | 0 0 | 0 0 | 0 0 |  |  
|  |  
| 4トレーラー B
 | 34.6 | 77 15.4 | 17 3.4 | 1 2 | 4 -1.6 | 30 9 | 8 2.4 | 2 4 | 0 0 | 0 0 | 0 0 |  |  
|  |  
| 4トレーラー C
 | 65.2 | 188 37.6 | 10 2 | 0 0 | 11 -4.4 | 80 24 | 20 6 | 0 0 | 0 0 | 0 0 | 0 0 |  |  
|  |  
| 4トレーラー D
 | 31.6 | 100 20 | 10 2 | 0 0 | 3 -1.2 | 24 7.2 | 12 3.6 | 0 0 | 0 0 | 0 0 | 0 0 |  |  
|  |  
| LTM1400トレーラー
 | 55.8 | 162 32.4 | 24 4.8 | 0 0 | 12 -4.8 | 40 12 | 18 5.4 | 3 6 | 0 0 | 0 0 | 0 0 |  |  | 
トレーラーは ワイヤーがないことと
気遣いが不要なこと から
全体的に難易度が抑えられています。
トラクタ部は車軸数や細部のパーツがモデルごと異なりますが、
難易度はおおよそ35〜25位になります(表にはVATのトラクタのみ記載)。
単品ではやはり4トレーラーCが最も難易度高いです。さすが80輪。
全体では、80輪に更に積み荷などのパーツが付くVATが最も高難度ですね。
LTM1400トレーラーはトラクタ部に細かいパーツが多く、
トレーラー部も28輪なので難易度高めです。LTM1400本体より高いや(^^;。
 
さて、勝手にランキングしてしまいましたが(^^;、
プラモを作った経験のある方なら、LTM1800辺りから始めても大丈夫。
#時間はかかると思います。特にワイヤー(^^;。
「私プラモなんて初めて」という方は、やはりLTM1160/2からが無難でしょう。
もしくは入手しやすい国産車のプラモで”慣れて”おくと良いかと。
スケールは
1/87となりますが、kibriでしかモデル化されてない機種もあります。
また”作る楽しみ”も味わえますので、ご興味のある方は是非どうぞ〜。